佐野元春「SOMEDAY」

4.5

 初めて佐野元春を知ったのは、bryanadamsを知った時と同じ本で、たしか、マッチ派だったかな、トシちゃん派だったかな?
 まあ、それは良いとして、「No Damage」のアルバムの写真があったことを覚えています。この「No Damage」から聞き始めたのですが、ベスト盤らしいベスト盤でしたね。過去三作のまとめで、この後にニューヨークに旅立ってしまうのは、あとから知った話。

 日本語を早口でメロディに詰め込み、違和感なく、スピーディーに流れていく。メッセージ性と爽快感の両立。格好良かったですよ、本当に。当時、サザンオールスターズも居ましたし、のちに尾崎豊が出てきますが、詩の完成度は高かったのではないでしょうか?
 そこでこの「SOMEDAY」。細かいことはいろんな評がありますので、読まれた方、聞かれた方も多いと思います。なんせ古い曲ですから。

  まごころがつかめるその時まで  SOMEDAY 

「SOMEDAY」 佐野元春

「まごころ」って当時でも、古臭い、陳腐な言い回しではなかったでしょうか?でも、あえて持ち出して、しっかりとリスナーの心に刻み込ませる。この「まごころ」という言葉の強さを最大に生かした使い方ではないかと思っています。

 私にとってのこの曲、あらゆる年代で聞いてきてしまっているので、固定的な思い出がないのですよね。大学の時酔っぱらってみんなの前で歌ったら、口が回らなかったとか、変な記憶はあるのすが……。

 ふと、どこからか流れると、つい聞き入ってしまう、そんな、いい曲です。

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