カエルの話

こんにちは。

雨です。外は。

なぜか雨でカエルが頭に浮かんだので、カエルのお話をしたいと思います。

私が小学校5年生の頃の話です。

東京の田舎の方に住んでいた私はその日、友達と近くの川に遊びに行きました。そこそこ昔のことなので、その周りには田んぼとか畑もまだたくさんあったのですね。

丁度時期も良かったのかもしれませんが、あちこちでカエルがゲコゲコと鳴いていました。そんなカエルたちを友達と欲望のまま、片っ端から捕まえました。

カエルのケツ穴にストローを突っ込んで膨らまして……という話は既に私の小さいころでさえ都市伝説化していました。
なので、家に持って帰って飼うという選択でした。
確か種類の違う、大小、色も緑や黒っぽいもの合わせて10匹ほど持って帰ってきました。

「そんなの、どうするのよ!」
母にものすごい剣幕で怒られました。
「逃がしてきなさい!」
しかし、時は既に夕方でもう遅いのですね。次の日に放すことにして、その日は大きめのタライに入れました。ただ、蓋をしないとぴょんぴょん跳ねてどこかへ行ってしまいます。仕方ないので、料理に使う鍋蓋を数枚うまく重ねて防ぎました。
怒られましたけど、私は嬉しかった。戦利品というか、一日の努力が実ったというか、充実した気分でした。その時は……。

問題はその日の夜中でした。

深夜なり寝静まったころ、なんか声がします。
げろげろげろげろ……。
カエルたちが一斉に鳴き始めたのですね。それがいろんな声でしかもボリュームも大き目で。
父も母も私も飛び起きたけども、どうすることもできません。
我慢して寝ようとして、うとうとしても、耳のそばでげろげろげげろと鳴いています。
さすがに私も参ってしまいました。
次の日の朝、速攻でビニール袋に入れて、独りで自転車飛ばして放しました。

それからカエルは飼っていません。
まあ、飼うものでもないのかもしれません。

時々、この時のことを思い出すのですが、なんか楽しいのですね。
子供らしかったと言うか、家族だったなあ、というか。
いい思い出、なのです。

コメント

  1. カエルはある意味風物詩ですよね‥
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