夢ってわかっていたような夢について

 先日、夢を見ました。
 以前勤めていた会社の後輩がそこに居ました。部屋の中なのですが、小さな教室のような感じで、見ようと思えば隣が見える低い仕切りのような壁がありました。ざわざわと声も感じました。
 私は、その後輩と懐かしく話をしていました。話の内容は良くは覚えていません。当時の仕事の延長のような覚えがあります。
 そして、後輩が一旦席を外しました。後輩の後ろ姿が見えます。そこで私は「戻ってきたら今のことを、聞いてみようかな」と思ったのと同時に、「でも、聞く時間がないかな」と思っています。そして、名残惜しく、後輩の後ろ姿を眺めています。「楽しい時間をありがとう」って思っていました。  
 そこで、目が覚めました。起きてから、しばらくベッドの上、暗闇の中考えていました。どうやら、夢の中の私は、それが夢と分かっていて、その後輩との会話や心象をその中で楽しんでいたようでした。
 そして、「私はもうすぐ目が覚めるから、君とはお別れですね。残念ですが仕方がない事です」と思い、「楽しい時間をありがとう」と。

 きっと、これって人生そのまんま、なのかなって感じました。いつ終わるかは正確にはわかりません。ただ、そんな時期が来たとき、このような感じで「楽しい時間をありがとう」って思えたら、どんなに幸せな事かって思ってしまいます。
 おそらく今の自分への警告のような気がしてなりません。ある意味過渡期です。おそらく最後かもしれないという思いがあります。そこにはある程度、生きる意味が隠されているように思っています。

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