きっかけ
この本、オーディオブックで聞きました。作者がエニックスの人で、確かにゲーム出身ですね。そこで「人生ドラクエ化理論」を発見したとのこと。まあ、自己啓発本なのですけど、題名からして怪しく、ゲームオタクにしか通用しない本のようなイメージですが、全く違います。
内容のこと
話は「目的、ルール、敵」を軸に進みます。目的を定めるのは、自己啓発にありがちですが、そこに存在するルールを認識し、また、確実に現れる敵に対する攻略法を考慮に入れるところは、他の手法には見られないところと思います。
話の進め方がうまく、本であればすいすい読めると思います。また、ドラクエっぽく「〇〇の剣を得た」とか「レベルが上がった」等の言葉が出てきます。
また、これはオーディオブックならではと思いますが、章の切り替えにゲーム音が鳴ります。
さらに内容の話
さらに内容に関して印象的だったのは、自己啓発系ではあまり触れない「死」について語っています。つまり強制的ゲームオーバーでリセット不可というものです。
死の恐怖を越えるには「今を一生懸命に生きる」ということです。全体の雰囲気からして、はみ出しそうな語り口ですが、うまくまとまっていると思います。
題名の割には評価が高いようです。私もこれは聴いてためになりました。
ドラクエ知らない人も!
しかしながら、私は一度もドラクエをしたことがないのです。ただ、私みたいなはまったことのない人でも十分に読めます(聞けます)。なんか、内容がいいと思うのですが、題名で損しているような気もします。まあ、人の捉え方次第ですが。
問題ありそうですが……
いろいろと偉人や著名な方々の名言が出てきます。セネカとか。彼らを紹介する際に「ゲーマーのセネカ曰く」といった感じになっていて、一貫性があるなと感じてしまいます。
これは、読むより聞いた方が、面白い本と思います。
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