高熱の夢-死んだ友達-

こんにちは。

先週おそらくインフルエンザで寝込んだときのことです。

調子が悪く布団に入ったのだけど、うまく寝れない。体中が痛くて、横向いても仰向けでもうつぶせでも定位置が無くて、ただぐるぐる回って苦しいだけ。それに喉も痛くて唾を飲み込むたびに悲鳴を上げるくらいの痛さ(やや大げさ)。

うつらうつらと寝たり起きたり。そんな時夢を見た。

数年前に亡くなった友達がそこに立っていた。
彼はなかなか現れてくれない。亡くなってから数回程度。

「久しぶりだね」

彼はゆっくりと頷いた。

「元気そうで」
これは私がいつも言っていたセリフ。あいさつ代わり。

彼はゆっくり頷く。

「会いたかったよ」

彼は微笑んだ。特徴だった八重歯が見えた。

「俺がそっちに行ったら、またいっぱい遊ぼうよ、昔見たいに」
そう私が言うと、彼は首を横に振った。
そして、彼はゆっくりとあの時の声で言った。

「俺と会いたかったらいつでも会えるよ。俺は空にいるから。見上げればそこにいるから」
私がその場で見上げると青空に雲が見えて笑った顔のような模様をしていた。
そして、眼を戻すと彼は消えていた。

そして、眼が覚めた。もちろん私は苦しいままだった。
眼には目やにような、固形物がいっぱいこびりついていた。
泣いたのかもしれない、と思ったが、熱はまだピークで再び苦しい状況へ。
熱が下がるのは二日後の話。

君との思い出は、一緒にはもう作れないけど、一方的に思い出して、構築していくよ。

 

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