先日、会社の近くのドラックストアで買い物していた時のこと。
朝飯用のパンを買おうと店内へ。
いつも数人客がいる。大概、冷蔵商品系の棚付近と、パンやおにぎりを置いてあるところに客がいる感じ。
その日は、なんか違和感があった。化粧品のところに、おばさんがいたのだ。
「そりゃいるときもあるでしょ」
そうなのだが、なんか変な感覚があった。
私はパンの棚に行くためにその化粧品棚を通ったのだが、その時のおばさんの動きが変だった。
これは決して後付けではなく、頻繁に行っているがゆえに感じる、違和感がそこに在った。
パンを取り、レジへ。
この店はおばちゃん店員しかいないはずなのだが、若いお姉さんだった。胸辺りには新人をしめすマークがあった。
のんびり、不慣れなさを示しながらレジをする。
しかし、突然その子が目覚めた。
ハッとした、引き締まった表情に変わり、素早くマイクを取り、店内放送をした。
「0番です」
客が並んでると「ビビビビ」という音で応援を読んだり、マイクで「○番お願いします」とかいう店内放送があるのは頻繁なのだが、0番ってなに? って思った。
その放送後、彼女はいつもの姿に戻り、レジを終えた。
私は出口に向かおうとした時、分かったのだ。
さっきの化粧品棚にいたおばさんが、出口付近でうろうろしているのだ。
明らかに、怪しい動きだった……。
そうなんですよね、調べてみると「万引きの可能性」の番号なのですね、0番って。
しかし、そのレジのお姉さんは、レジにいてその実行を見れないはず。そして、外にも商品が陳列していて、それを取りに行く人もいるので、別にいったん外に出ても問題ない。
しかし、そのおばさんは0番だった。つまり、最初からマークされていた人なのではないかと思うのですね。常習的な。
実際のところ分からないです。私も初めて見るおばさんでしたし。
そのレジのお姉さんもその日だけですし。
ある意味、幻のような事件でした。
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