「すべてがFになる」を読んで(かなり前)

きっかけ

 森博嗣さんの作品ですね。これは、メフィスト賞第一回の受賞作になりますね。当時私は京極さんをよく読んでいまして、好きな作家さんのことを調べるわけですね。
 そこで、この「メフィスト賞」が引っ掛かってきて、その受賞作を読みたいな、と思ったわけです。

きっかけ2

 私自身、理系出身ということもあり、あらすじを読んだ段階で、これは読めるな、と思ったわけです。それに、「孤島の研究施設」というところで、興味が増しますし。

内容に関して(ネタばれ注意)

 ミステリーです。天才の物理学者と推理好きな女子学生のコンビで話が進みます。結局謎は解けるのですが、すべて終わった後で、もう一人で犯人は逃走後でした。そして、これから長い闘いが始まっていくのです。

シリーズについて

 このS&Mシリーズは十巻近くあるのではないでしょうか。私はすべて読みました。というか、この方の長編はほぼ読みました。
 短編も読みましたがあまり合いませんでした。
 この一連の作品は読む人を選びます。長いがゆえに、得意不得意がありますが、普通のミステリーとは違った感があります。また、キャラが合わない人もいると思います。
 以前、TVで綾野剛さんと武井咲さんでS&Mをやっていましたが、「はあ、こういうとらえ方を世間はしているのかな?」と思いました。私が描いていた二人とは全く異なったからです。また、真賀田四季は、元ももクロの早⾒あかりさんでした。こちらは雰囲気は合っていましたが、演技が……だったのを覚えています。

お勧め度は?

 これを読んだ当時、会社でとてもつらいことがあって、本当に嫌な時でした。そんな時、どっぷりはまったのがこの作品群です。
 そして、最初に読んだのがこの「すべてがFになる」でした。ある意味私を救ってくれた作品です。
 私と同じような環境には、なってほしくありませんが、
 とにかく集中して読みたい! 
 と思うかたがいたら、この作品をお勧めします。

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