こんにちは。6月ですね。梅雨時期はジメジメ感との闘いです。相場はそうならないことを願って……。
今回は、「米雇用統計等」での取引です。
突然動く?
私がFXを始めたころ、当時の私の手法は、手法というレベルではないのですが、上がり始めたらlong、下がり始めたらshortで、逆に行ったらひたすら辛抱というものでした。
仕事もありますので、日中は休憩中に、夜も家に帰ってPCを立ち上げた時に見る程度でした。
そんな時、「えっ」というぐらい値が動いているときがありました。動いても十数ipsだったのに、50pips、100pips以上動いては戻ったり、そのままぐんぐんとその方向に行ってしまって、当時の私はストップロスの概念がなかったので、時に大負け、稀に大勝という感じでした。
そこである時、「おかしいな」と思い、調べてみると、その原因が分かったのです。
各国の「経済指標」の発表でした。
米雇用統計
特に注目を浴びるのが第一週金曜夜に発表になるアメリカの雇用統計ですね。
主に「非農業部門雇用者数」と「失業率」の二つです。これは夜9時半(冬は10時半)に発表されます。
この発表前後は、よく相場が動くことが知られているので、FX会社さんはチャート等の動きを見ながら動画配信なんかもされています。ある意味、「お祭り」ですね。
どう、動く?
この発表を機に相場は動く場合が多いです。では、その動きに乗ってしまえば、大きな利益を得ることができるのではないか、という話です。
そんな夢のような話があるのでしょうか?
では下図です。こちらは2022年の2月4日のチャートです。
急上昇ですね(笑)
この時の結果ですが、「非農業部門雇用者数」と「失業率」の両方とも、事前に出された予想を上回りました。
この雇用統計なのですが、前月や前年との比較というよりは、「事前に発表された予想」に対して上回ったとか低かったという方が相場が動くと言われております。
つまりこの時は双方とも上回ったのでチャートも上昇した、のでしょうか?
ここで考えてみたいともいます。
「非農業部門雇用者数」ですが、こちらは雇用者数が増えたということは、会社として雇用を増やすべきと動いたわけですから、例えば生産数が増えて人手が足らなくなったとか、店舗を増やしたから従業員を増やしたとか、主にポジティブなイメージと考えられます。
つまり値が上昇すれば、米国の景気が良くなった。つまりUSDの力が強くなるのではないか。ということでチャート上昇という形では現れたのだと思います。
「失業率」はどうでしょうか? こちらが上昇するということは、つまり失業者が増えているということで、基本的に良くないことですよね。つまり、チャートでは下落方向に向かう可能性が高い。
では、なぜこの時のチャートは急上昇なのか?
次ですが2021年12月3日です。
短時間上がってからの下落ですね。
この時は両者とも予想値より下げています。つまり「非農業部門雇用者数」はネガティブで、「失業率」はポジティブです。
迷ってますね。
では、両者がポジティブだった2022年3月4日です。やや反応後しばらくして下落……。
乗りこなせる馬なのか?
確かに動いてますよね。伸びる方向に仕掛けられれば莫大な利益を得ることが出来そうです。
しかし、見極められるでしょうか?
どうなんでしょうか……。
実戦的に考えると、発表前に仕掛けておく、または直後に仕掛けるなどが考えられますが、
どうなんでしょうか?
現在こう思います。
発表前や直前に仕掛けるのは、ギャンブルに近いと考えています。
他の(優れた)トレーダーの方のブログやコメントを読むと「雇用統計時は取引を避ける」と言っています。
ただ、深く深く調べれば、もしかしたら傾向があるのではないかとも思ってしまします。例えば、雇用統計発表時に「労働参加率」や「平均時給」も発表されるようです。そのバランスもあるのではないでしょうか?
そこを瞬時に見抜き、方向性を見出す……。
または、完全なギャンブルにしない手法など。
研究の余地はありそうかな、と思ってはいます。
でも、正統ではない感覚が付きまとうのですよね……。
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