いつ頃のものかについて
これは「世に万葉の花が咲くなり」に収録されている曲ですね。1992年9月の発売。
これは買ったんですよね、CD。涙のキッスとかもあって、いいアルバムでした。
そして、この曲。渋いのですよ、染み入る曲です。
とある思い出
でもあえてこの曲をあげたのはある思い出があったからですね。当時私は大学生で、いろいろしていました。そこで夏休み、車で一人で旅に出ようと思ったのですね。ただ、あまりにも目的がないと寂しいので、当時京都に住んでいた友達がいたので、そこに向かうことにしました。
東京朝一に出発しましたが、なかなか着かない。なぜかというと、高速は乗らないという方向でした。まあ、お金がなかったのですね。地図も図書館で借りたやつを頼りに進みました。当時カーナビなかったので。
夕方名古屋手前で諦めて、車で就寝。次の日の夕方に着きました。友達と久々の再開。二泊ほどして帰路へ。まさに行きはよいよい帰りはつらい、といった感じでした。
疲れていたこともありました。真夜中、永遠と二十号を走っていた時ですね。いろいろ考えるわけですよ、将来のこと。どこまで行っても暗闇なのかな、今のように……。その時、この曲が耳に入ってきたのですね。当時はCDはあったのですが、自分の好きな曲ばかり集めて流すにはまだまだカセットでの編集が必要でした。「マイベスト」みたいなやつですね。私はこの日のために十数本用意して、終わったらかけて、終わったらかけてを繰り返していました。そして、ある時のドンピシャなタイミングでこの曲がかかったのですね。
何故に人は旅路の果てに
慕情 サザンオールスターズ
思い出を捨てに行く
汽車の窓に浮かぶ影は
時間(とき)を越えて無情
なぜか、しっくりと胸のクロスワードパズルに当てはまってしまって、泣けてきたのですよね。運転しながらだと危ないので、ちょっとしたパーキングでしくしくと。
今は泣きませんが、その強さは感じます。なので時々しか聞けません。
コメント