チャートの評価は結果論? その3

さてさて、こんにちは。

梅雨ですね。眠いです。

では、前回挙げたチャートについてです。

再掲こちら。

答えは下落でしたね!

検証

rangeからどちらに動くか。はたまた動かずrangeが続くのか。というところでの下落でした。

緑①ボリンジャーバンドのエクスパンションを伴っての下落。

緑②その後の雲抜けで下落trendの方向が強まりました。

緑③遅行線がローソク足を下抜けしていますね。これは下落のサインですね。

緑④MACDがプラスから0を下越えしてマイナスに移行しています。これも下降を示しています。

では、その他といいますと、

ピンク①ローソク足がボリンジャーバンドの―2αでもたついています。下落を拒んでいるようにも見えますね。

ピンク②髭が出ています。そろそろ動くよ、というサインですね。

計画は上昇ねらい

最初に上げたチャートは上昇の方に強みがありました。ただ、下落が全くなかったとはいえません。

最初のチャートでどちらの可能性が高いかというとおそらく上昇が多数ではないでしょうか?

しかし、実際は下落でした。

どうやったら勝てたのか?

ピンク④でボリンジャーバンドの下辺でうろうろしているのを見たら、「とりあえずはlongでしょう」と気軽に、当初の予定通りに上昇目当てで仕掛けているかもしれません。

また、雲にあたって、それをきっかけに跳ね上がるかも、という期待もあります。

しかし、緑③の遅行線の怪しさや、緑④のMACDの下がり具合を見ると、longで仕掛けることにストップをかけられてかもしれません。

そこで、ボリンジャーバンドのエクスパンションを見て、まずはshortで仕掛けてみる。

そううまくいけばよかったのですが……。

結果論として「下落だった」

たとえば、「下落したのは遅行線がローソク足を下抜けしたから」や、「下落したのはMACDがマイナスに移行したから」というのは、

いわゆる「結果論」ではないでしょうか?

「下落した」という理由付けにテクニカルが使われた、という感じですね。

これはファンダメンタルにも言える

とある有名なトレーダーの方が言っていました。

「事前に、上昇した理由と下降した理由を調べておく。聞かれたときにどちらでも言えるように」

つまり、あれなんですよ、あれ(笑)

ルール・計画・結果論

私たちは自分の決めたルールを元に計画を立て、出された結果にたいして検証を行います。

勝ったのは、計画通り進んだからなのか? 途中で計画通りいかないと判断したので切り替えたからなのか? 完璧にルール通りに進んだからなのか? ルールの「例外」に当てはまったからなのか?

負けたのは、計画を無視したからなのか? 計画通りにいかなかったのか? ルールを無視したからなのか? 「自分のルール」に適応しないチャートなのに、無理に当てはめたのか?

「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」

これは野球選手だった野村克也さんの言葉かと思っていましたが、歴史は古く、肥前国第9代平戸藩主、松浦清の言葉とのことです。

負けた時には理由があるのです。でも、私たちはチャートを見て「何でここで仕掛けてしまったのだろう?」と悔やむこと多々です。

その時、負けた理由は、何だったのでしょうか?

次に続けたいと思います。

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