ちょっと前、車を買い替えたくていろいろ調べてたりしていた。
結局、話は流れてしまったのだが、そういえば、私、中古車屋さんでバイトしていたなあ、という話。
これはもう数十年前のこと。
まだ、バブルがはじける前の、国が裕福だったころの話。
私は洗車とかしていたんだけど、まあ、車が多かった。数十台はあって、すぐに埃まみれになるから、毎日丁寧に洗っていた。
見に来る人も結構多かった。高いものから安いものまで外車もあれば、軽自動車もあって、面白い店だった。
従業員も4、5人いて、悪い人はいなかった。ただ、口は悪かった。常連の客やら、ふと見に来た客の態度の悪さによく文句言っていた。
簡単な修理もしていて、エアコンが効かない、ってきたおばさんの車を見て、さくっと直してたりもしていた。
ただ、概して暇だった。私は車洗ってたけど、従業員はプラップラしていた。特に社長や副社長が外出の時は本当に、何もしてなかった。
私は、社長と親が知り合いで、その縁でバイトしてたので、よく「サボってんの、いうなよ」って言われていた。
車が売れないと、誰かが売りに来ないと、なにもない。
当時はケータイもスマホもなかった時代。パソコンは高級だったが、車を管理するシステムの末端があったような気がするが、どうだったかなあ。
有線を大音量で流していて、その時よく流れた曲を聞くと、その時の事を思い出す。
「つまんなかったな」
って。
ちょっと前に不正しまくりで名前を変えた中古車屋さんあったけど、きっと皆さん暇だったんだろうな、って思う。なので、そういったくだらない事をせっせとしたのだろうと思う。
暇って、辛いのね。
ただね、人生ってそういった時間をとらないといけないと思う。
そういった時間がないと、自分が見えないから。
経験上、そんな気がする。
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