何十年も前の話になるが、学生の時、工場のバイトを2日間したことがある。
電車で30分ほどの、スイーツ系の会社の工場。
年末近くという事もあって、バイトを大募集していた。結構時給も良かった。私は昼から夜の時間帯に入った。昼過ぎから入り10時近くまで。
初日はずっとお餅だった。温かい餅を丸めてレーンに乗せるだけ。それが前半4時間。
後半はお餅を手切りして重さ計ってレーンに乗せるだけ。そこから正確に分けられるので、私は大体で良かった。それが4時間。
気が狂うかと思った。
次の日、お菓子の詰め合わせ。レーン左右に人が座り、目的のお菓子が来たら自分が持っている箱に入れる、ような感じだった。
私は前の方にいたが、時々大きな声で「ストップ」がかかることがあった。
振り向くとレーン最後の人が、下に落ちないように手で支えていたりした。
それを見てみんな大笑いした。
みんな壊れていた。
あと、空箱を整理したり、運んだりというバイトらしいバイトだった。
2日間こなして、まだバイトの空はあったけど、もう入れなかった。たしか1万以上もらったような記憶があるが、もう止めた。
今ではかなり無人化されているはずなので、こうにはならないが、今でも思い出すたび、心が痛くなる。
ある意味、私の進路に影響を与えたバイトだった。

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