礼も過ぎれば無礼になる

果たして……。

確かに、過剰な丁寧語を使うことはまれにあった。
当事者に対して、ある程度の怒りを持っている場合だ。
決して怒りを面には出さず、なんか変だな、というか、ここでそんなに謙る?という感じで話す。
違和感しかないのだが、暴言はない。
こういう時、便利だなと思う。題目の通りなのだ。
こちらはかなりの無礼をしている。ただ、それを指摘することはない。

「なんだ、おまえは。丁寧な言葉ばかり使いやがって」
「いえいえ、そのようなお言葉、おっしゃられましてても、私といたしましては、あなた様の、意をできるだけ尊重させていただきたく、こう申し上げております……」
という感じで、更に反感を買ってしまうが、必ず誰かまわりにいるので、形式上先方の不備が目立つ。

誰も無意識に「礼も過ぎれば無礼になる」という事に気が付いている。
しかし、どこまでが礼で、どこのラインを越えると無礼なのかは、分からないし、個々でも感じ方が異なる。

ただ、やりすぎると大体気付かれる。
実はどこかで共通したラインが存在するのかもしれない。

なんか、書いていて、ただ、懐かしくなってしまった。
もう、こういう経験もないのかな、と思った。

コメント