今更ながらのお歳暮論

先日、私宛に荷物が届いた。
お歳暮だった。会社の人ではない。
夏あたりにちょっと手伝ったことがあった。PCの立ち上げとかソフトとか文章とか、その辺導入やら、使い方をお伝えした人からだった。教える、というレベルではなく、ほんとにありきたりな事をした、という印象で、そのこと自体忘れていたくらいだった。

お礼の旨含めての品だけど、表向きは「お歳暮」と書かれてあった。
もちろんうれしい。もったいないくらいだ。
しかし、個人的に「お歳暮」とか「お中元」とかにとっても違和感がある。そして、嫌な思い出……。

それは、大学を卒業し、就職した初年度のことであった。
夏になり、大学でお世話になった先生と研究室宛にお中元を贈ったのだ。
社会人一年目で、お金も入り、お世話になったので、その気持ち一心で送ったのだ。
そして、夏の終わりにご挨拶に行ったとき、先生に言われたんですよね。

「あのお中元はびっくりしたよ。豆ばかり送ってくる奴なんて初めてで、食う人なんかいなかったよ。送ってくれるだったら、もっと考えて送ってよ」

そんな、罵倒とも言える発言をみんなの前に言われ、笑いものになった。
送ったのはカシューナッツの詰め合わせだった。
(現在だったら喜ばれたかもね……)

それから、だれにもお中元、お歳暮は送らなくなってしまった。

しかしなあ……。
これがよくなかったのかなあ、と思ったりもする。

私の同期などなどは、しらっとしていたけど、上司や先輩にしっかり送ってたのかもしれないなあ……。
そういうところを出世の条件としている人もいたのだろうな……。
心当たりあるなあ……。

今ではもう遅く、しかもどうでもよい範囲なのかもしれないけど。
お店でお中元やお歳暮がいっぱい並んで、そこに座って宛名を書いている人を見ると、今でも複雑な気持ちになる。

でも、くれるのはありがたいので、もらっておきます(笑)。

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